数年前、隣家雨樋に営巣したキセキレイの観察記録。
ここは中津川のすぐ近く。
水辺を好むキセキレイもよくやってきて屋根にとまりその金属的な声を響かせています。
4月半ばより、その声がやけに近く、調子も普段とは違う感じで、
もしかしてと意識していたところ、
隣家の雨樋に潜る姿を確認。
キセキレイのご夫婦、ノドに黒い部分があるのが父さん、ないのが母さんです。
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ガガンボの仲間と思われる昆虫をくわえています。
卵が孵化したのは5月アタマ、交代で餌を運ぶようになりました。
何を持ってくるのかが面白くて、写真撮りまくっていたのですが、
あまり見てると警戒してなかなか巣に入らないし、
さらに見てるとこちらに猛然と向かってきて威嚇します。
なので、こっそり隠れながらの観察・・
ある日、面白い変化がありました。
5 月12 日に庭の草刈りをしたんですよ。
そしたら庭でも採餌するようになり運んでくる餌が、
ガガンボなどの水生昆虫に加えコガネムシなど、地上の昆虫も加わりました。
うちの虫でよかったらたくさん持ってって。
営巣に気づいてから3週間、餌を運ぶ頻度が20 分に1回、15 分、10 分となり
ひよひよひよとよく鳴く声もよく聞こえるようになっていました。
5月17 日初めてヒナが顔を出してるのを確認。巣立ちが近い!
と思ったら、翌日18 日朝ついに巣立ちました。
1羽目は6時頃、写真を撮れたのは8:30 の2羽目
1羽目はすでに地上に降りて、母さんから餌をもらっています。
この後も数日、庭でひよひよ、カワイイ給餌を観察できました。
ついつい長文になってしまいましたが、キセキレイ親子に免じて許してやって。
(2012年8月号会報に掲載)