鳥人第36羽 ~ハッカチョウ


鳥人29才、すでに鳥屋歴10年を越え
そこらの野鳥ならわからないものはなくなっていた頃のお話。
ある日、仕事で戸塚方面へと車で走っていたら、
見慣れない黒い鳥、一見ムクドリ風なコミカルな動きで
どことなく九官鳥のエッセンスも持ち、そして額のところに何やら飾り羽根が・・?

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「は?何アレ?見たことない」しかも隠れることなく中央分離帯にいたんですよ。
この<ムクドリ風><九官鳥的エッセンス>の印象はどちらも正解!
すべて、ムクドリ科に属する三種だったのです。
後に、見慣れない鳥がいたら外来鳥を疑え!
AならBという公式が成り立つ一歩になった
若かりし頃のひとコマでした。

さてこのハッカチョウ、どこにでもいるわけではありません。
県内では、生息範囲を拡げているものの、とても局地的で
主に横浜市の栄区と南区で見られます。
特に、鳥人が独自に<ハッカチョウ通り>と名付けた環状2号線と、
上大岡周辺でよく見られます。

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見た目は小さめカラスですが、滑空する時に見られる羽根の白斑が
なかなかコントラスト効いてて美しい。
この白斑が8の字に見えるから「八」、
また、外来、カゴ抜け鳥にありがちな連れて来られた理由「鳴き声が美しいから」
歌う意味の「哥」で八哥鳥なのです。
このネーミング由来を母に話したことから、笑えるエピソードもくれた、
ありがとう、ハッカチョウ!
・・・森のエピソードNo.45へと続く・・

(書き下ろし)


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