神奈川の身近な自然を訪ねて ~酔芙蓉の里を巡る~


日時:9月23日(土・祝)9:30~15:00 晴れ
参加者:42名

(9月28日(木)54名の申し込みがありましたが、雨天中止となりました)

小田急新松田駅から、バスで「まましたバス停」へ移動、観察会を開始しました。心配していた雨も朝方には上がり、青空も覗く絶好の観察会日和となりました。

車道を外れて農道にはいります。入口でストレッチをして体をほぐしました。この水路沿いの農道では、多くの野草を観察ができます。稲田沿いの農道では、たわわに実った「はるみ」という品種のイネを紹介しました。

酔芙蓉農道は「花による地域おこし」として、平成7年に水田区画整理の一環としてスタートし、「あしがら花紀行千津島実行委員会」の皆さんが、種をまき、苗木を植え、育て、守ってきたそうです。丁度、今が「酔芙蓉祭り」の期間でもあり、花は見ごろを迎えていました。

あちこちの畦道では真っ赤なヒガンバナも見られ、空の雲にも秋を感じさせてくれました。

千津島観音堂は福沢諭吉ゆかりの寺で、当時の住職と懇意にしていたことから、度々訪れて地元の人たちとの交流もあり、明治22年の町村制施行の際、合併でできた新しい村は「福沢村」と名付けられたとのことです。

朝日観音堂は茅葺屋根の宝形造り、江戸時代の建物と推定されています。鎌倉時代に土石流によって埋没し、現在地に移されたものと言われています。お堂の脇の墓地から続く道は「旧足柄古道」で、東西を分ける足柄峠にも近く、北方守護、鎮護の神「木造兜跋毘沙門天」が祀られています。

アサヒビール神奈川工場は安藤忠雄建築研究所により「『森と水の工場』ガンブリヌスの丘」をコンセプトとして設計され、敷地の50%以上が緑地という自然いっぱいのビール工場として、2001年に竣工しました。13:30から1時間の工場見学と試飲を楽しみ、買い物などをしてから、バスで小田急新松田駅へ戻っていただきました。

水路沿いの農道

稲穂の畦道

酔芙蓉農道

酔芙蓉と彼岸花と稲穂

千津島観音堂

朝日観音堂

アサヒビール神奈川工場

試飲会場


四季の森公園 自然を訪ねて~昆虫探索~


日 時:2017年8月20日(日)曇り
参加者:一般36名、公園1名、JFIKスタッフ:6名

北口広場に集合して観察会を開始しました。リーダーの挨拶の後、3班に分かれて池や葦原の周りを歩きました。S班は子供とその家族、K班とM班は大人のグループとしました。

14時半まで観察し、その後に室内でこの日に見た昆虫の確認や虫と人との関係などの話しがありました。

午前中に入念な下見をして本番に備えました

リーダーの挨拶で開始です

S班は子供と家族のグループで、和やかにスタート

M班はじっくりと観察していきます

K班はセミの抜け殻の区別など盛りだくさんです

S班だけ右回りで、里山を進んでいきます

葦原の草むらではたくさんの昆虫を観察できます

前半に時間を費やしたS班は葦原を周らずショートカットで進みます

スズメバチの巣を確認しました

K班とM班は続いて、後半の里山を進んでいきます

最後に、室内で全体を振り返りました

サトキマダラヒカゲとミノムシが並んでいました


かながわジュニア・フォレスター教室2017 第2回「森で暮らそう」


日 時:7月29日9:20~30日16:00
場 所:足柄森林公園丸太の森
参加者:子ども55名、大人9名
スタッフ: JFIK 25名、かながわトラストみどり財団 1名、看護師 1名

雨も心配される曇天の中、9時20分より受付を開始しました。けやきの広場で、主催者挨拶、開村式とオリエンテーションを行いました。ストレッチ体操の後、班別のアイスブレイキングで自己紹介等を行い、観察会に出発しました。

今回の観察会は木の葉に注目したものです。葉の役目、付き方、広葉樹と針葉樹の違いを各リーダーは個々の樹木を前に解説しました。落ち葉拾いでは大きなホオノキの人気が高かったようです。途中にあるあずまやに拾った葉を持ち込んでスケッチ、木の葉に対する興味を深める班もありました。

林業体験は剪定ばさみで笹を中心とした下草等を伐るものです。今回の林業の意義と作業上の注意をした後、現場に入りました。初めははさみの使い方に戸惑っていた子供たちも、作業の終盤には上手くなり時間が来ても「まだやりたい!」との声も出ました。子供ながら数の力は強く、作業開始時とは見違える程きれいになったスギ林を後にしました。

キャンプ場に戻り15:00から夕食の準備です。カレーライス作りはほとんどの子どもたちに経験があるようで、各班とも分担を決めスムーズに取り組めたようです。キャンプという共同生活では、初めて会った子どもたち同士がすぐに親しくなって、コラボができることには目を見張るものがあります。

夕食後19:00からはキャンプの大きなイベントの一つであるキャンプファイヤーです。天狗の火付け式から始まり、エールマスターの他、担当スタッフのパーフォマンスに大いに盛り上がりました。

引き続き行ったナイトウォークは、アンケートでも初めての子どもが多く、大分興味を持ったようでした。曇天のため予定していた星空観察は諦め、旧福澤小学校でタブレット端末によるムササビの説明を聞きました。帰り道、運の良い班は複数のムササビを観察できたそうです。

翌日は昨夜からの雨もあがり、6時30分よりラジオ体操で1日の開始。朝食のカートンドッグも初めての子どもが多かったのですが、意外に手軽にできることもありバナナとともに美味しく食べていました。

ややカラ梅雨気味で、昨年より大分水量の少ない中でリバートレッキングに入りました。カワゲラ、トビケラなどの川虫、サワガニ、カエル等を観察しつつ遡上、堰堤等危険箇所にはロープを張りスタッフがガイドします。堰堤を登りきると相当達成感があるようでした。しかし中には滑って首まで水に浸かる子も。

けやきの広場に戻りおにぎり弁当で昼食。午後はシロダモ、ミズキ、スギ等細めの丸太でネイチャークラフトです。のこぎりで輪切り又は斜め切りで主に名札、コースター等作るもの。のこぎりを使ったことのない子どももあり最初は多少手こずるものもいましたが、最後は紐を通して完成させていました。

この後2日間の活動をアンケートと感想文にまとめ、各班代表が発表しました。感想の中には、他班とも交流したかった、もっと自由に活動したい等建設的意見もあり大いに参考になりました。

最後に参加者に修了書をお渡しし、全員を駐車場まで引率し散会しました。

開村式

ウォーミングアップ

葉の観察

葉のスケッチ

林業体験で笹の剪定

協賛ダイドードリンコ様提供の飲み物配布

カレー作り

キャンプファイヤー天狗登場

ナイトウォークでムササビ説明

朝のラジオ体操

朝食はカートンドッグ

リバートレッキンッグで堰堤越え

堰堤を無事クリア

ネイチャークラフトで丸太切り

閉村式で感想発表

修了証の授与

最後に全員で集合写真


神奈川の身近な自然を訪ねて ~天狗伝説と花咲く里山を訪ねて~


日 時:7月15日(土)晴れ、および19日(水)くもり
参加者:両日合わせ64名

大雄山駅前に集合後、順次バスにて大雄山最乗寺に向かい、最乗寺門前よりスタートしました。樹齢350~500年を数えるうっそうとした杉木立の中、曹洞宗で3番目の格式を持つ最乗寺の境内を進みます。瑠璃門より寺内に入ると壮大な伽藍が展開します。

境内での見どころの植物は、セッコク、ハクウンボク、ヤマユリ等。ヤマユリは今が盛りでちょうど見ごろ、ハクウンボクは実を観察することが出来ました。

本堂(護国殿)、金剛水堂、一擲石、境内にある唯一のお墓(松平大和の守の墓)などを巡り、天狗に化身し最乗寺の守護神となったと言われる道了大薩埵(だいさった)の浄域に入ります。

大天狗、小天狗像や道了尊化身像、奉納された高下駄などが。三面大黒天前には樹齢600年を超える三本杉があり、パワースポットとしても知られています。途中、ミヤマシキミの青い実、マタタビやタマアジサイ、ボダイジュなどを観察。不動堂、多宝塔(最乗寺最古の建物)、洗心の滝を経て昼食場所へ。

昼食後は碧落門を出、座禅石、和合の杉、袈裟掛けの松を経て「花咲く里山」のコースへと向かいました。

ここからは木立の中の心地良い散策コースで、ウリノキ、オトメアオイ、ミツバなどを観察。また、ミョウガとヤブミョウガの区別も確認、最乗寺の墓地を過ぎるとカゴノキの大木、ビロードモウズイカやセイヨウニンジンボクの花々も。

インドハマユウ、アゼムシロ(ミゾカクシ)、アキノタムラソウ、ホルトノキなどの花たちにも出会うことが出来ました。また、花の時期ではありませんでしたが、フェイジョアや、この地域ならではのザルギク、ダイユウザクラにも。

最後は、大雄山最乗寺よりも起源が古いとされる南足柄神社に立ち寄り、イチイガシを観察し、大雄山駅へと向かいました。

ちょっと花の少ない時期ではありましたが、大雄山最乗寺のうっそうとした杉木立や壮大な伽藍群、緑の中の「花咲く里山」の散策と、夏の一日を楽しんでいただけたものと思います。

最乗寺参道入り口

三面大黒天への階段、まだ元気です。

樹齢600年を超える三本杉の間がパワースポット

イロハモミジの木にセッコクが着生

最乗寺明るい境内

最乗寺本堂

花咲く里山は日差しが強い、フェイジョアの果樹園


神奈川の身近な自然を訪ねて~紅葉の渋沢丘陵を歩く


日時:12月9日(日)10:00~15:30
場所:渋沢丘陵、震生湖周辺
参加者:一般 42名、JFIKスタッフ 10名

安藤忠雄氏設計の斬新なデザインの曹洞宗寺院「太岳院」、湧水量1日2500トンの「今泉湧水池」、関東三大稲荷の一つ「白笹稲荷神社」、関東大震災で誕生した「震生湖」、里山らしい里山が残る渋沢丘陵を巡りました。風は冷たいが澄んだ空気を吸って、鮮やかな紅葉くぐり落ち葉を踏みしめ、約7.3kmの道のりを楽しく歩ききりました。

道端の草一つにも生き残る工夫があります

残りはわずか、笑顔の皆さん