四季の森公園 特定植物観察会「コケの仲間」


日 時:平成27年11月14日 13:00~14:15
場 所:県立四季の森公園ショウブ園など
参加者:10名,JFIKスタッフ2名,公園スタッフ1名 計13名

昨年から矢継ぎ早に出版されるコケの図鑑を見ていて,コケが時流に乗ってくる時代だと思い,一番興味をもって取り組んでおられたスタッフに相談をもちかけて,勉強を重ね,今年11月になってしまいましたが,観察会を開催することができました。

石垣をのぞきこんで観察します

石垣をのぞきこんで観察します

四季の森公園では初メニューの観察会となりました。コケは4億7千万年前に水中生活から陸上に進出し,我が国には約1,100種の蘚類,約600種の苔類,17種のツノゴケ類が生育していることを学びました。雨プロ対策として,園内から標本を採取し生体展示しました。いただいた資料には,語源,国歌「君が代」,コケと名が付くもの,蘚苔類と地衣類,コケと名が付くコケでないもの,コケと間違えられる生き物,コケ植物の特徴,コケの誕生,コケの見分け方,コケ植物の殖え方,コケを利用する生き物,コケの変水性が簡単にまとめられています。

ショウブ園でウキゴケを観察する

ショウブ園でウキゴケを観察する

ウキゴケ科イチョウウキゴケ

ウキゴケ科イチョウウキゴケ
この他,生体展示したコケの仲間はナミガタタチゴケ,ホソバミズゼニゴケ,ウキゴケ,チャボヒシャクゴケ,ホウオウゴケ科,ギボウシゴケ科,コツボゴケ,ハマキゴケです

天気はコケにはありがたい小雨で,初めてみたルーペの先のホウオウゴケ科の葉の先端が丁度手塚治虫の漫画「火の鳥」のしっぽの部分の羽根とそっくりな形をしていることに歓声があがり,大層小さなウキゴケの先端の二叉分岐がどれも精巧に作られていることに溜息があがりました。それでも一部のコケについては生体展示を行って,室内で仔細に観察していただきました。コケ観察会は初めての参加者ばかりでしたが,これで四季の森公園でも定番メニューとして「コケの仲間」が定着できそうです。ご参加下さった皆様とスタッフに感謝いたします。ありがとうございました。