伊豆の日暮らし(続・巨樹がくれた夢)
(その1)伊豆の日暮らし
小室公園の椿園を歩いていた時、ピンクの絞りの花を見て、これは素晴らしいと閃くものがあった。ところが名札が無い。折角気に入ったのに名前がわからないもどかしさを感じながら歩いていたら看板が見つかった。そこには「伊豆日暮」とあり、わざわざ「いずのひぐらし」とフリガナがあった。これが私の目を引いた椿の名前だと判明したのだが、「伊豆の日暮らし」という読み方にも、私はすっかり惹かれてしまった。まさにもう15年も伊豆に暮らしている、自分のことでもあるという意味でも共感を覚えたのである。
先に述べたように、この椿園には1000種4000本の椿が各地から集められており、その中でこの椿は数少ない地元産の種に違いなく、園内のあちこちに名札も無く多数植えられているのをその後確認したのである。
私は、この小さな発見にあやかって、本編で言い尽くせなかったことの数々を追加すべきとの思いで、改めて「伊豆の日暮らし(続・巨樹がくれた夢)」として、更にブログを続行しようと決めたのである。
(2021年7月7日、佐藤憲隆)
「続・巨樹がくれた夢(その2)伊豆の桜」へつづく