鳥人第10羽~セイタカシギ


多いか少ないか?と問われたら、「場所によっては多い」と答えます・・

スっとした姿でヒョコヒョコ歩く、その脚は長くてピンク色!seitakashigi001その方の名はセイタカシギ、

このセイタカシギは、戦前は記録ものの希少種だったようです。

希少で、しかもこんなカッコイイ鳥が見られたら、コーフンしただろうなぁ。

 

 

 

60年代以降は記録も増え、今時期の谷津干潟にはたくさんいて、

普通に繁殖しています。

seitakashigi004

 

 

 

 

(谷津干潟でかえったヒナ)

鳥人の居住エリアから海へ出るのは大変なので、マイフィールドではそう簡単に見られないと思っていたら

2007年8月にひと組のつがいを確認。

え!?ココで?と珍しいわけじゃないのに嬉しい出会いでした。

鳥友によると、そこでも少し前までは全然珍しくなかったという話でしたが・・

そこで調べてみると面白い結果が。

野鳥の数として一般に、乱獲や環境の変化で減少の一途を辿ったり、

同じく環境の変化や保護活動で増加する2タイプが多い中

セイタカシギは、

~60年代 珍鳥

~’75頃だんだん増え、愛知・千葉で繁殖を確認

マイフィールドに限って言えば、80年代には普通に小群が見られた、

ところが2000年に入る頃から見られなくなり、今では数年に1度、見られればラッキーという希少種。

増えて減るという変わった増減を辿った種なのです。

 

しかしこの子、脚をたたんでうずくまっていると、非常にコンパクトです。

スックと立ちあがるとその名の通りセイがタカいのですが。

つまり、正確に命名するなら、「アシナガシギ」が正解!なのです。

(書き下ろし)


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