身近にいるからこそ初心者におススメしたい。
一般の人はスズメと思っている鳥、カワラヒワ。
高校生の頃、田んぼの真ん中に建ってる高校でしたから、
窓を開けていると時々教室に、野鳥が飛び込んできました。
ある日の放課後、部活のパート練で、茶色い鳥が飛び込み、
同級生「あ!スズメ!」
すでに鳥屋だった高2の鳥人「いやアレ、カワラヒワ」
同級生と後輩の、頭上に(?)が浮かび上がった顔が忘れられません。
その時に、翼の鮮やかな黄色が目立ち、
一瞬風景が黄色くなったように見えるほど。
鳴き方は「キリキリ・・コロコロ・・」と
秋に鳴く虫のような声を出したり、
求愛する時、濁った声で「ジュイーン」と鳴いたりします。
どちらも特徴あるので覚えやすいです。
分類としては留鳥ですが、
盛夏が過ぎ、ツバメが南国へ帰る頃、
里に暮らす群れに加え、
少し標高の高い所で暮らしていた群れが加わり、
冬にかけて大集団となります。
鳥を探す“鳥目”になってない時は
きっと、スズメだと思って見過ごしているでしょう。
でもこの鳥を見るのは簡単です。
カワラヒワは種子食の中でも、特にヒマワリの種が好きです。
お近くに、観光目的でヒマワリを植えている所はありませんか。
9月に入るとそれが枯れて種子になります。
花が盛りの8月のヒマワリもいいけれど、
ぜひ9月にも足を運んでみてください。
そこに、たわわに実るカワラヒワが、きっと見られるハズです。
はい。突然ですが、かくれんぼクイズー!!
さてこの写真の中に、カワラヒワ何羽?
答えはこの下。
黄色がカワラヒワ。
赤は、数えながら気づいたキジバトでした。
そのうち、キジバトについても書き散らかしますよ。
(2010年9月号会報に掲載したものを大幅に加筆)