かながわジュニア・フォレスター教室2022
第1回「森で学ぼう」


日 時:6月 12日(日)10:00~15:00
場 所:横浜市戸塚区名瀬町、名瀬谷戸の会管理の里山
スタッフ:JFIK会員12名、名瀬谷戸の会会員5名、かながわトラストみどり財団2名
看護師1名
一般参加者:児童34名 、保護者21名+幼児1名 合計56名

ジュニア・フォレスター教室は、「第61回全国植樹祭 2010かながわ」のプレ事業として2009年にスタートしました。今年でもう14年目となるJFIKの看板事業の一つでもあります。当初は年3回開催でしたが、諸事情により2回開催となり現在に至っております。台風や新型コロナの影響もあり、この数年は開催自体も停滞しておりましたが、今年度は、当初の目的の一つであった「緑の少年団におけるリーダー層に相当する人材を育成して,開催後も継続した森に親しむ活動の仕組みを整備する。」という点をを見直そうということもあり年3回開催が復活しました。しかし、復活とはいえ新しく会場を確保し、新規プログラムを構築するのは困難なものがありました。そんな中、JFIKも設立当初より関わり、いまや貴重な市民活動へと発展を遂げている「名瀬谷戸の会」の協力により名瀬の里山で開催することができたのです。
開催数日前より、午前中雨あるいは午後から雨だとか、ころころ変わる天気予報に翻弄されましたが、当日は朝から天気に恵まれ、熱中症に注意が必要なほどの暑さとなりました。参加申し込みは児童40名、保護者27名幼児1名の68名でしたがキャンセル等により56名を6班に分けての開催となりました。
午前中は、二手に分かれて「竹林整備体験」と「竹とんぼ作り」を前半後半の交代制で行いました。竹林整備体験の指導は、竹林作業には手慣れた名瀬谷戸の会メンバーが指導してくださり、子どもたちも「楽しい!」「自分で切った竹を持って帰る~!」と大好評でした。名瀬谷戸の会の協力がなければできなかったプログラムでした。ありがとうございました。竹とんぼ作りは「地産地消」をコンセプトに、名瀬の竹を加工して準備した材料を使いました。保護者の方と一緒に、バランスとりに苦労しながらも、やっと作り上げた竹とんぼが空高く空に舞うと、本当にうれしそうな笑顔を見せてくれたのが印象的でした。何日もかけて材料を作った竹とんぼオジサン(誰?)も報われたのではないかと思います
午後は、「ミッション オリエンテーリング」と題してミッションをこなしながら名瀬の里山をぐるっと巡るプログラムです。回る順番が書いてあるミッションカードを引いて、各ミッションのあるⒶ、Ⓑ、Ⓒ、Ⓓ、Ⓔ地点目指してスタートです。…ところが、1時間もたたないうちに「30分後に雨がふるよ」と雨雲レーダー予報が…、急いで連絡を取り始めましたが、10分位で雨が降り始め、すぐに土砂降りに! 30分程のゲリラ豪雨でしたが、竹林に避難を余儀なくされた班も出て大混乱となりました。天気の良さに油断していました。雨雲レーダーなどで常に確認が必要だと反省です。ずぶ濡れ、足元ぐちゃぐちゃのミッション終了となりました。閉会式を早めた午後3時、あの土砂降りは夢だったかのように青空が広がってきました。(角田記)


竹林整備作業体験のようす

保護者も一緒に竹とんぼ作り

ミッションをクリアせよ!
虫を探してジャ~ンプ!でもこの後雨が…

はい、バター~! 集合写真
本日は晴天なり~……


四季の森公園「自然を訪ねて」
シダの観察


日時:6月19日(日)13:00~15:00 晴れ
場所:県立四季の森公園 はす池・あし原湿原周辺、ピクニック広場、紅葉の森
参加者:一般20名 JFIKスタッフ3名

梅雨の晴れ間の蒸し暑い午後、五月雨をたっぷり吸ったシダを見て回りました。多くのシダの地上部は全て葉です。その形や色合い、質(厚さ)、裏側につく胞子嚢群の様子が種類を見分けるポイントになるため、シダの観察というと、葉を見て触ってめくっての繰り返しになります。約2時間繰り返した結果、全部で40種近くのシダを確認できました。
明るく開けた所では、ミドリヒメワラビや街中にも多いイヌワラビが葉を広げていました。
ミドリヒメワラビは、三角形のシルエットで独特の美しい緑色(図鑑では鮮緑色と記されています)、柔らかい手触りの葉が特徴です。
やや暗い木陰には、葉の裏の胞子嚢群に真っ赤な蓋がついたベニシダ、葉柄に鱗片が多く毛むくじゃらな感じのオクマワラビ(雄熊蕨)やイノデ(猪手)などが目立ちました。


事務所前で全体説明

イヌワラビとベニシダを観察

ミドリヒメワラビの手触りは?

ジュウモンジシダを観察

フモトシダを観察


神奈川の身近な自然を訪ねて
足柄平野「あじさい祭」を楽しむ


 

日時:2022年6月8日(水) 11日(土)  10:00~15:00
場所:神奈川県松田町・開成町
参加者:一般54名(8日29名 11日25名)、スタッフ10名

小田急新松田駅に集合、そこからまず寒田神社を訪ね、歴史のある神社とそれを取り囲む社叢林を観察しました。特にカヤ、ケヤキ、イチイガシ、イチョウなどの大木がその歴史の長さを伝えます。その後酒匂川にかかる新十文字橋を渡り開成町に入ります。田植えを終えた水田の農道に植えられた約5000株の各種アジサイが我々を迎えてくれました。祭の各拠点にはテントが張られ、屋台が出て法被を着た子供たちもいて祭り気分を盛り上げてくれます。このような雰囲気は本当に久しぶりです。昼食はかつての庄屋住居だった瀬戸屋敷でいただきました。午後は吉田神社、開成水辺スポーツ公園を経由し黄色いミヤコグサの咲く土手の上を開成駅まで歩き解散しました。両日とも雨が心配されましたがいずれも雨に会わず楽しい一日を過ごすことができました。

① 寒田神社

② アジサイの観察(1)

③ アジサイの観察(2)

④ 瀬戸屋敷でユズリハの観察

⑤ 瀬戸屋敷でサルスベリの観察

⑥ 酒匂川の本堤と控え堤の間を歩く

⑦ 酒匂川堤防でマユミの観察


神奈川の身近な自然を訪ねて
~鎌倉御家人縁の古刹と生田緑地を訪ねる~


日時:2022年5月21日(土)、25日(水) 10:00~15:00

場所:川崎市多摩区

参加者:一般50名(21日20名、25日30名) スタッフ10名

小田急向ヶ丘遊園駅からスタート、稲毛三郎重成の墓のある廣福寺を訪ね当時の鎌倉御家人に思いを馳せました。境内には菩提樹、ムクロジ、ニッケイ、タイサンボクなどが繁ります。そこから坂道を辿り桝形山に出ます。展望台からは東京、川崎の街や山々を望むことができ、ここにはかつては城が築かれていたことが理解できました。休憩後緑濃い園路を進み藍染体験ができる伝統工芸館を見学。そこから中央広場に下る途中ではオオモクゲンジやタマノカンアオイ、オカタツナミソウ等が歓迎してくれました。

中央広場での昼食の後は壮大なメタセコイア林を抜けて階段を上り園内最高点のツツジ山に登ります。そこはノアザミやニガナそしてコウゾリナなどが咲き乱れ川崎とは思えない空間を醸し出していました。そこからは「とんもり谷戸」を目指して下ります。下りきるとそこは水の流れる湿原となっており季節ごとの植物を楽しむことができます。今の季節は色鮮やかな黄色い花を咲かせるコウホネが美しい。農業体験のできる整備された田畑を抜けると終着点のバス停に出ました。

タマノカンアオイの花

ユリノキの花

エンジュの観察

カラタネオガタマの香り

ヒメシャラの観察

宙と緑の科学館見学

テイカカズラの観察


四季の森公園「自然を訪ねて~花の不思議」


日 時:5月15日(日)13:00~15:00 曇り
場 所:県立四季の森公園 はす池・あし原湿原周辺
参加者:一般19名 jfikスタッフ3名

今年は、全体に花の開花が遅めで、例年ゴールデンウィークあたりに見頃を迎えるエゴノキが満開でした。
樹木の花では、エゴノキのほかホオノキやイボタノキなどが見頃でした。
テーマは花の不思議ということで、様々な花の花粉媒介や種子散布の工夫や個性豊かな花の構造などを、実際に花に触れながら学んでゆきました。
花びらよりもがく(外花被)が目立つアヤメやキショウブ、花びらもがくもなくて真っ白な苞が目立つドクダミ、種子を投石器のように弾き飛ばすアメリカフウロやオトメフウロ、アリが好むゼリーみたいなもの(エライオソーム)をつけたムラサキケマンの種子、特異な形の苞(仏炎苞)の中に雄花と雌花があり、茎にむかごをつけるカラスビシャクなどなど、きれいな花、変わった花がいっぱいで、楽しい観察会でした。

カラスビシャクを観察

キショウブの花の構造を見る

セリバヒエンソウの実と種を観察

アヤメの花の構造を見る

エゴノキの花とオトシブミの揺籃を観察


神奈川の身近な自然を訪ねて
~野毛山、伊勢山、掃部山の自然と歴史を訪ねる~


日 時:2022年4月16日(土)、20日(水)10:00~14:30

場 所:横浜市西区

参加者:一般58名(16日 32名、20日 26名)、スタッフ11名

新型コロナウイルス感染拡大に伴うまん延防止等重点措置の発令に伴い、2月と3月の活動を休止していましたが、解除となったため、4月より再開しました。しかし、まん延防止等重点措置が解除されたとは言え、新規感染者数も多く、感染防止対策を心掛けての実施となりました。

今回は、JR桜木町駅集合、京急日ノ出町駅解散で、野毛山とその周辺地域の自然や史跡を訪ねました。

午前は、鉄道創業の地記念碑、日本ガス事業発祥の地記念碑、掃部山公園下の湧水、岩亀稲荷、掃部山公園、伊勢山皇大神宮などを見学しながら野毛山公園に向かいました。
16日(土)は野毛山公園で、20日(水)は野毛山動物園内で昼食としました。
昼食後、展望台で景観を観察した後、朱色の赤門で知られる東福寺へ向かいました。最後に子神社を見学し、京急日ノ出町駅で解散としました。
掃部山公園では、カラスビシャク、シャガ、キランソウ、ヤブジラミ、ハルジオン、八重桜のギョイコウやカンザン等、伊勢山皇大神宮ではメグスリノキ等、野毛山公園では、フウ、タブノキ、ヤマモモ、スダジイ等を観察しました。

参加者、スタッフともにマスク着用等の感染防止対策をとりながらの実施となりました。16日(土)は好天に恵まれました。20日(水)は雨を心配しながらの散策となりましたが、雨に降られることも無く、両日とも、無事、予定通りに終わることができました。


旧横ギャラリー


日本ガス事業発祥の地記念碑


掃部山公園下の湧水


掃部山公園


伊勢山皇大神宮


東福寺


四季の森公園 自然を訪ねて
~樹の花・草の花~


日 時:2022年4月17日(日)13:00~15:00 晴れ
参加者:一般14名 jfikスタッフ3名

サクラやスミレの盛りは過ぎましたが、四季の森公園は花盛り。
頭上にはウワミズザクラの白い花、目の高さにはニシキギ科で雌雄異株の咲けば4枚花弁のマユミの蕾、同科で5枚花弁のツリバナや4枚花弁のニシキギの両性花、足元にはカキドオシやムラサキサギゴケ、クマガイソウ、雌性の舌状花と両性の筒状花をつけたハルジオン等々。

花びらのない花もたくさん見ました。頭上にはコナラやイヌシデ、ヒメグルミの雄花と雌花、目の高さには雌雄異株のヤマグワの雄花と雌花、雌雄同株のヒメコウゾの雄花と雌花、イロハモミジの雄花と両性花、足元には、雄しべばかりが目立つヒトリシズカ、特異な腺体と雄花・雌花をつけるナツトウダイ、小さいうちは雄株で、大きくなると雌株になるウラシマソウなどなど。


イヌシデの花を観察


カキドオシとコナラの実生を観察


カラスビシャクやキュウリグサを観察


ウワミズザクラ


四季の森公園 自然を訪ねて
~冬の野鳥~


日 時:2022年2月20日(日)10:00~12:00 曇り

参加者:一般14名 jfikスタッフ4名

前夜からの冷たい雨が朝まで続いていましたが、9時過ぎには止み、定刻に観察会がスタートしました。参加申込者は19名ということでしたが、天候のせいか、オリンピックのせいか当日キャンセルがあって14名の参加となりました。北口事務所前から、はす池・あし原湿原周辺、不動の滝、ちびっこ広場、紅葉の森を巡りました。

あし原湿原では、大陸から渡ってきたシロハラ、山から下りてきたアオジ、腹部の黄色が鮮やかなキセキレイをじっくり見ることができました。雑木林の樹間にはタカのなかまのノスリが見られ、地面には可憐なセツブンソウが咲いていました。

今回確認できた鳥は以下の通りです。鳴き声のみの種も含みます。カルガモ、カワセミ、キセキレイ、シジュウカラ、ヤマガラ、アオジ、メジロ、エナガ、コゲラ、アオゲラ、シロハラ、ヒヨドリ、ウグイス、キジバト、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ノスリ。

出発前に野鳥の観察ポイントなどを説明

北口広場では、すでに「さえずり」を聞かせていたシジュウカラを観察

あし原湿原でシロハラの行方を追う

ちびっこ広場で野鳥を探す


神奈川の身近な自然を訪ねて
~鎌倉広町緑地から腰越の社寺を訪ねる~


日 時:2022年1月19日(水)、22日(土)10:00~15:00

場 所:鎌倉市・藤沢市

参加者:一般44名(19日 24名、22日 20名)、スタッフ10名

今回は、湘南モノレール大船駅に集合し、鎌倉広町緑地から腰越を経て解散場所の龍口寺(藤沢市片瀬)まで、自然観察、史跡の見学をしながら散策しました。

午前は、鎌倉広町緑地で植物観察を楽しんだ後、七里ガ浜の住宅地を抜け、海沿いに腰越まで歩き、新田義貞が鎌倉攻めの戦勝祈願をしたと伝わる小動神社で昼食としました。七里ガ浜や小動神社からは、房総半島、伊豆大島、伊豆半島、箱根の山々、富士山がよく見えました。

午後は、鎌倉入りを許されなかった義経や弁慶が滞留したと伝わる満福寺、日蓮法難の舞台になった寺と伝わる龍口寺を見学しました。

鎌倉広町緑地では、樹液の採取痕が残るウルシ、タブノキ、カクレミノ、アオキ、エノキ、スダジイ、シロダモ、コナラ、コモチシダ、リョウメンシダなどの植物を観察しました。また、ナラ枯れ被害の様子やタイワンリスによる食痕を観察しました。さらに、腰越や龍口寺の露頭では、逆断層などを観察することができました。

参加者、スタッフともにマスク着用等の感染防止対策をとりながらの実施となりましたが、二日間とも、無事に、予定通り終わることができました。

樹液の採取痕が残るウルシの観察(鎌倉広町緑地)

タイワンリスによる環状食痕の観察(鎌倉広町緑地)

相模湾の眺望(鎌倉広町緑地)

小動神社

満福寺

龍口寺の五重塔

 


四季の森公園 自然を訪ねて
~春を待つ生き物たち~


日 時:2022年1月16日(日)13:00~15:00  晴れ

参加者:一般19 名、JFIK(スタッフ以外)2名 JFIKスタッフ3名

すべてが活動を止めてしまっているような森の中だが、よく見れば、生き物たちは、春に向けて様々な準備を進めています。そんな様子を、冬晴れの中観察し、無事に終了した。

内容:

冒頭、参加者全員に対して講師紹介、続いて配布資料に基づき春を待つ樹木、春を待つ草花の順に、観察ポイントを説明した。特に樹木については、芽鱗に包まれている鱗芽と、包まれていない裸芽の区別、花芽と葉芽、一つの芽から花と葉が両方出てくる混芽の区別について写真を使って説明した。

観察でのトピック:

  • ミズキやハナイカダを例にとり、長枝と短枝の意味合いについて考えた
  • ナミテントウが集団越冬生活する様子を観察した。背中の星の数が様々であることが見て取れ、種内の多様性のふしぎさを感じた。
  • エゴノキが予備芽を持っていることを観察し、「心配性」な木だということを共有した。
  • ヤマボウシの花芽と葉芽を参加者に見つけてもらった
  • シナサワグルミの維管束跡が顔に見え、確かに葉とつながっていたのだなということを観察できた。
  • オオシマザクラの冬芽を例にとって「休眠打破」について説明し、冬の低温が必要であることを理解してもらった。
  • オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ヒメウズが既に開花しており、「春を待つ」草花としては想定外であった
  • ヒガンバナとヤツデを例にとり、「春を待たない」生きものもいることを知ってもらった。
  • シラカシがカシノナガキクイムシの被害で枯死しているのを観察し、「春を迎えられない」生きものもいることに思いを馳せた。

幸田文さんはその著作「木」の中で、「見守る目」で見るのが芽吹き、「見遣(や)る目」で見るのが新緑と、文学者の目で使い分けている。生きものたちの四季おりおりの姿を楽しみたいものだ。

観察した主な生き物は以下:

樹木:アジサイ、コブシ、ミズキ、ヤブツバキ、カンツバキ、サンシュユ、エゴノキ、ヤマボウシ、オオシマザクラ、ニワトコ、シラカシ、ムラサキシキブなど

草花:アメリカフウロ、セリ、ヒメオドリコソウ、カラスノエンドウ、ノアザミなど

昆虫:ナミテントウなど

観察の様子:

全員集合して配布資料の説明

鈴置班

金子班

坂間班

ニワトコの冬芽と芽吹き

以上(坂間記)