以下リンクよりご覧ください。
「四季の森公園」カテゴリーアーカイブ
四季の森公園
四季の森公園「自然を訪ねて」
〜春を待つ生き物たち〜
四季の森公園
自然を訪ねて~秋の実りと草花たち~
日時:10月23日(日)13:00~15:00 晴れ
場所:県立四季の森公園 はす池・あし原湿原周辺
参加者:一般18名 JFIKスタッフ3名
暦では、「霜降」でしたが、予報は今年最後の夏日ということで、汗ばむ陽気でした。
主たるテーマは「種子散布」。様々な散布様式の樹々・草花を観察することができました。
他にも、実に翼がついているイロハカエデやシナサワグルミ、実に綿毛がついているキク科のヒヨドリバナやシラヤマギク、イネ科のオギやヨシ(アシ)、キンポウゲ科のセンニンソウなどなど、たくさんの風散布の植物が見られました。
水辺にはいろいろありました。実がはじけて種子が飛ぶ自動散布のツリフネソウ、水に浮く実をつける水散布のジュズダマ、チクチクした棘のある実をつけるアメリカセンダングサ、茎に棘があるアキノウナギツカミ、同じタデ科でも棘がないミゾソバなどなど。
チクチクした棘のある実が動物にくっつくキンミズヒキやヌスビトハギなどなど、ベタベタした実がくっつくチヂミザサやヤブタバコなど、ひっつき虫たちもたくさん見られました。まとめて付着散布と呼ばれるそうです。
ガマズミやムラサキシキブは鳥に実を食べさせて種子を運んでもらいます(被食散布)。
そんな中でも、クサギやトキリマメはツートーンカラーで鳥を誘っているそう。
夕方近くには、ルリタテハが姿を現し、昼までつぼみだったツワブキが開花していました。
四季の森公園
自然を訪ねて~昆虫を探そう~
日時:8 月 21 日(日)13:00~15:00 曇りのち晴れ
場所:県立四季の森公園 はす池・春の草原・あし原湿原周辺
参加者:一般 18 名 JFIK スタッフ 3 名
曇り時々雨の予報でしたが、雨が降ることはなく、2グループに分かれて昆虫をキャッチ&リリースしながら観察を楽しみました。
詳細は以下のリンクからご覧ください。
活動報告 四季の森公園「自然を訪ねて~昆虫を探そう」8月.pdf
四季の森公園「自然を訪ねて」
シダの観察
日時:6月19日(日)13:00~15:00 晴れ
場所:県立四季の森公園 はす池・あし原湿原周辺、ピクニック広場、紅葉の森
参加者:一般20名 JFIKスタッフ3名
梅雨の晴れ間の蒸し暑い午後、五月雨をたっぷり吸ったシダを見て回りました。多くのシダの地上部は全て葉です。その形や色合い、質(厚さ)、裏側につく胞子嚢群の様子が種類を見分けるポイントになるため、シダの観察というと、葉を見て触ってめくっての繰り返しになります。約2時間繰り返した結果、全部で40種近くのシダを確認できました。
明るく開けた所では、ミドリヒメワラビや街中にも多いイヌワラビが葉を広げていました。
ミドリヒメワラビは、三角形のシルエットで独特の美しい緑色(図鑑では鮮緑色と記されています)、柔らかい手触りの葉が特徴です。
やや暗い木陰には、葉の裏の胞子嚢群に真っ赤な蓋がついたベニシダ、葉柄に鱗片が多く毛むくじゃらな感じのオクマワラビ(雄熊蕨)やイノデ(猪手)などが目立ちました。
事務所前で全体説明
イヌワラビとベニシダを観察
ミドリヒメワラビの手触りは?
ジュウモンジシダを観察
フモトシダを観察
四季の森公園「自然を訪ねて~花の不思議」
日 時:5月15日(日)13:00~15:00 曇り
場 所:県立四季の森公園 はす池・あし原湿原周辺
参加者:一般19名 jfikスタッフ3名
今年は、全体に花の開花が遅めで、例年ゴールデンウィークあたりに見頃を迎えるエゴノキが満開でした。
樹木の花では、エゴノキのほかホオノキやイボタノキなどが見頃でした。
テーマは花の不思議ということで、様々な花の花粉媒介や種子散布の工夫や個性豊かな花の構造などを、実際に花に触れながら学んでゆきました。
花びらよりもがく(外花被)が目立つアヤメやキショウブ、花びらもがくもなくて真っ白な苞が目立つドクダミ、種子を投石器のように弾き飛ばすアメリカフウロやオトメフウロ、アリが好むゼリーみたいなもの(エライオソーム)をつけたムラサキケマンの種子、特異な形の苞(仏炎苞)の中に雄花と雌花があり、茎にむかごをつけるカラスビシャクなどなど、きれいな花、変わった花がいっぱいで、楽しい観察会でした。
カラスビシャクを観察
キショウブの花の構造を見る
セリバヒエンソウの実と種を観察
アヤメの花の構造を見る
エゴノキの花とオトシブミの揺籃を観察
四季の森公園 自然を訪ねて
~樹の花・草の花~
日 時:2022年4月17日(日)13:00~15:00 晴れ
参加者:一般14名 jfikスタッフ3名
サクラやスミレの盛りは過ぎましたが、四季の森公園は花盛り。
頭上にはウワミズザクラの白い花、目の高さにはニシキギ科で雌雄異株の咲けば4枚花弁のマユミの蕾、同科で5枚花弁のツリバナや4枚花弁のニシキギの両性花、足元にはカキドオシやムラサキサギゴケ、クマガイソウ、雌性の舌状花と両性の筒状花をつけたハルジオン等々。
花びらのない花もたくさん見ました。頭上にはコナラやイヌシデ、ヒメグルミの雄花と雌花、目の高さには雌雄異株のヤマグワの雄花と雌花、雌雄同株のヒメコウゾの雄花と雌花、イロハモミジの雄花と両性花、足元には、雄しべばかりが目立つヒトリシズカ、特異な腺体と雄花・雌花をつけるナツトウダイ、小さいうちは雄株で、大きくなると雌株になるウラシマソウなどなど。
イヌシデの花を観察
カキドオシとコナラの実生を観察
カラスビシャクやキュウリグサを観察
ウワミズザクラ
四季の森公園 自然を訪ねて
~冬の野鳥~
日 時:2022年2月20日(日)10:00~12:00 曇り
参加者:一般14名 jfikスタッフ4名
前夜からの冷たい雨が朝まで続いていましたが、9時過ぎには止み、定刻に観察会がスタートしました。参加申込者は19名ということでしたが、天候のせいか、オリンピックのせいか当日キャンセルがあって14名の参加となりました。北口事務所前から、はす池・あし原湿原周辺、不動の滝、ちびっこ広場、紅葉の森を巡りました。
あし原湿原では、大陸から渡ってきたシロハラ、山から下りてきたアオジ、腹部の黄色が鮮やかなキセキレイをじっくり見ることができました。雑木林の樹間にはタカのなかまのノスリが見られ、地面には可憐なセツブンソウが咲いていました。
今回確認できた鳥は以下の通りです。鳴き声のみの種も含みます。カルガモ、カワセミ、キセキレイ、シジュウカラ、ヤマガラ、アオジ、メジロ、エナガ、コゲラ、アオゲラ、シロハラ、ヒヨドリ、ウグイス、キジバト、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ノスリ。
出発前に野鳥の観察ポイントなどを説明
北口広場では、すでに「さえずり」を聞かせていたシジュウカラを観察
あし原湿原でシロハラの行方を追う
ちびっこ広場で野鳥を探す
四季の森公園 自然を訪ねて
~春を待つ生き物たち~
日 時:2022年1月16日(日)13:00~15:00 晴れ
参加者:一般19 名、JFIK(スタッフ以外)2名 JFIKスタッフ3名
すべてが活動を止めてしまっているような森の中だが、よく見れば、生き物たちは、春に向けて様々な準備を進めています。そんな様子を、冬晴れの中観察し、無事に終了した。
内容:
冒頭、参加者全員に対して講師紹介、続いて配布資料に基づき春を待つ樹木、春を待つ草花の順に、観察ポイントを説明した。特に樹木については、芽鱗に包まれている鱗芽と、包まれていない裸芽の区別、花芽と葉芽、一つの芽から花と葉が両方出てくる混芽の区別について写真を使って説明した。
観察でのトピック:
- ミズキやハナイカダを例にとり、長枝と短枝の意味合いについて考えた
- ナミテントウが集団越冬生活する様子を観察した。背中の星の数が様々であることが見て取れ、種内の多様性のふしぎさを感じた。
- エゴノキが予備芽を持っていることを観察し、「心配性」な木だということを共有した。
- ヤマボウシの花芽と葉芽を参加者に見つけてもらった
- シナサワグルミの維管束跡が顔に見え、確かに葉とつながっていたのだなということを観察できた。
- オオシマザクラの冬芽を例にとって「休眠打破」について説明し、冬の低温が必要であることを理解してもらった。
- オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ヒメウズが既に開花しており、「春を待つ」草花としては想定外であった
- ヒガンバナとヤツデを例にとり、「春を待たない」生きものもいることを知ってもらった。
- シラカシがカシノナガキクイムシの被害で枯死しているのを観察し、「春を迎えられない」生きものもいることに思いを馳せた。
幸田文さんはその著作「木」の中で、「見守る目」で見るのが芽吹き、「見遣(や)る目」で見るのが新緑と、文学者の目で使い分けている。生きものたちの四季おりおりの姿を楽しみたいものだ。
観察した主な生き物は以下:
樹木:アジサイ、コブシ、ミズキ、ヤブツバキ、カンツバキ、サンシュユ、エゴノキ、ヤマボウシ、オオシマザクラ、ニワトコ、シラカシ、ムラサキシキブなど
草花:アメリカフウロ、セリ、ヒメオドリコソウ、カラスノエンドウ、ノアザミなど
昆虫:ナミテントウなど
観察の様子:
全員集合して配布資料の説明
鈴置班
金子班
坂間班
ニワトコの冬芽と芽吹き
以上(坂間記)
四季の森公園 自然を訪ねて
~秋の実りと草花たち~
日 時:10月25日(日)13:00~15:00 晴れ
参加者:一般19名、JFIK会員1名、公園職員3名、JFIKスタッフ3名
13時に北口広場に集合し、3班に分かれ観察会を開始しました。1班は時計回り、2班は反時計回りで出発しました。池、アシ原の周囲を歩きながら、種子の散布方法を中心に子孫を残すための植物のたくましさやしたたかさを見ていきました。さわやかな秋空の下、1班の参加者も6、7人という少人数で、ゆったりと観察することが出来ました。
観察した植物
カツラ、アキニレ、アキノウナギツカミ、ミゾソバ、ユウガギク、トキリマメ、ヤブマメ、ツルマメ、ヤブタバコ、ガンクビソウ、キンミズヒキ、ツクバトリカブト、コバノカゴメヅル、ネナシカズラ、ツリフネソウ、ムクノキ、ニシキギなど多数