神奈川の身近な自然を訪ねて ~小田原長興山紹太寺の シダレザクラを満喫!~


開催日:3月27日(木) 曇り時々小雨
参加者:一般62名、JFIK会員9名

ここ数日暖かい日が続き、ソメイヨシノの開花宣言も東京や横浜で発表になり、紹太寺のシダレザクラ開花状況が気になっておりました。27日の本番では、集合場所である箱根登山鉄道の入生田駅改札口前に置いてある開花状況の看板には2分~3分咲きと書いてあり、天気も霧雨で、参加者の皆さんの表情はその数字に微妙でした。以前紹太寺のシダレザクラを鑑賞した経験のある参加者の方々も多く、また340年の樹齢の見事な咲きぶりの噂で期待に胸を弾ませて楽しみしておられる方々も多かったようです。

62名の参加者の方々は5班に分かれて、それぞれ紹太寺のシダレザクラを目指して入生田駅を出発しました。まず紹太寺に行き、稲葉正則によって黄檗宗の鉄牛禅師を招いて開かれた約56万坪あった壮大な寺でありましたが、度重なる火事で大伽藍を焼失して、そこには360段の石段とシダレザクラのあるイヌマキとスダジイの自然林が残りました。この自然林を通り過ぎたら、目の前に4分~5分咲きのシダレザクラが現れたとたん、参加者の方々から驚嘆の声が上がりました。そこで早めの昼食を取りながら、このシダレザクラを鑑賞しました。4分~5分咲きでも充分に楽しめたという意見が多かったようです。

その後、小田原藩の水田事業として、20年を費やして作った全長約10キロの農業用水路である荻窪用水を眺めながら、松平信康の供養塔のある萬松院では徳川家康と織田信長の戦国時代の歴史に思いを馳せながら、春の草花を楽しむことが出来ました。

解散場所である風祭駅まで途中の庭先で売っている地元のミカン類や小田原名産の蒲鉾等をお土産に買って、参加者の皆さんにとって楽しい一日になったようです。

キンモクセイ巨木説明

紹太寺本堂前でキンモクセイの巨木の説明

シダレザクラの雄姿

シダレザクラの雄姿

シダレザクラのもとで昼食

シダレザクラのもとで昼食

ミカン畑からシキミ畑へ変貌

ミカン畑からシキミ畑へ変貌