神奈川の身近な自然を訪ねて~野毛山周辺と関内の歴史を楽しむ~


開催日:11月21日(土)快晴 および 11月25日(水)小雨
参加者:両日合わせ68名、JFIKスタッフ14名

JR桜木町駅を出発し、横浜開港時に置かれた神奈川奉行所跡~井伊直弼の銅像がある掃部山公園~関東地方最古の能舞台がある横浜能楽堂~「関東のお伊勢さま」として知られる伊勢山皇大神宮~明治の豪商の別荘地跡にある野毛山公園・動物園~歴史的な建築物の横浜三塔(神奈川県庁~キング、横浜市開港記念会館~ジャック、横浜税関~クイーン)を巡りました。

伊勢山皇大神宮では、森林インストラクターでもある池田宮司から、昨年伊勢神宮の式年遷宮による古社殿の下げ渡しや神社内の樹木などについてお話を伺いました。

近代街路樹の発祥の地である馬車道周辺では、現在植えられているヤマボウシ、アキニレ、カツラ、モミジバフウ、トウカエデなど、日本大通りでは黄葉のイチョウ、横浜開港資料館では、タブノキ「玉楠(たまくす)」など、歴史と自然を楽しみました。

掃部山公園

掃部山公園

横浜市能楽堂本舞台

横浜市能楽堂本舞台

伊勢山皇大神宮

伊勢山皇大神宮

伊勢山皇大神宮池田宮司の説明

伊勢山皇大神宮池田宮司の説明

野毛山公園

野毛山公園

馬車道

馬車道

ジャックの塔

ジャックの塔(横浜市開港記念会館)

キングの塔

キングの塔(神奈川県庁)

クイーンの塔

クイーンの塔(横浜税関)

たまくすの木

横浜開港資料館のタブノキ「玉楠(たまくす)」

日本大通りのイチョウ

日本大通りのイチョウ


四季の森公園 特定植物観察会「コケの仲間」


日 時:平成27年11月14日 13:00~14:15
場 所:県立四季の森公園ショウブ園など
参加者:10名,JFIKスタッフ2名,公園スタッフ1名 計13名

昨年から矢継ぎ早に出版されるコケの図鑑を見ていて,コケが時流に乗ってくる時代だと思い,一番興味をもって取り組んでおられたスタッフに相談をもちかけて,勉強を重ね,今年11月になってしまいましたが,観察会を開催することができました。

石垣をのぞきこんで観察します

石垣をのぞきこんで観察します

四季の森公園では初メニューの観察会となりました。コケは4億7千万年前に水中生活から陸上に進出し,我が国には約1,100種の蘚類,約600種の苔類,17種のツノゴケ類が生育していることを学びました。雨プロ対策として,園内から標本を採取し生体展示しました。いただいた資料には,語源,国歌「君が代」,コケと名が付くもの,蘚苔類と地衣類,コケと名が付くコケでないもの,コケと間違えられる生き物,コケ植物の特徴,コケの誕生,コケの見分け方,コケ植物の殖え方,コケを利用する生き物,コケの変水性が簡単にまとめられています。

ショウブ園でウキゴケを観察する

ショウブ園でウキゴケを観察する

ウキゴケ科イチョウウキゴケ

ウキゴケ科イチョウウキゴケ
この他,生体展示したコケの仲間はナミガタタチゴケ,ホソバミズゼニゴケ,ウキゴケ,チャボヒシャクゴケ,ホウオウゴケ科,ギボウシゴケ科,コツボゴケ,ハマキゴケです

天気はコケにはありがたい小雨で,初めてみたルーペの先のホウオウゴケ科の葉の先端が丁度手塚治虫の漫画「火の鳥」のしっぽの部分の羽根とそっくりな形をしていることに歓声があがり,大層小さなウキゴケの先端の二叉分岐がどれも精巧に作られていることに溜息があがりました。それでも一部のコケについては生体展示を行って,室内で仔細に観察していただきました。コケ観察会は初めての参加者ばかりでしたが,これで四季の森公園でも定番メニューとして「コケの仲間」が定着できそうです。ご参加下さった皆様とスタッフに感謝いたします。ありがとうございました。