神奈川の身近な自然を訪ねて 春の草花たちとの出逢い~新林公園(藤沢市)と遊行寺周辺の自然と歴史を訪ねて


開催日:4月16日(土)晴れ および20日(水)晴れ
参加者:両日合わせ108名(内JFIK会員17名)

4月16日頃は、二十四節気の「清明」、「清浄明潔」の略で、万物がけがれなく清らかで生き生きしているという意味。花が咲き、鳥は歌い、空は青く澄み、爽やかな風が吹き、すべてのものが春の息吹を謳歌する頃である。

新林公園のソメイヨシノ、ヤマザクラやオオシマザクラは既に葉桜になっていたが、奥の方を見上げると、いろいろな樹木の新緑がまばゆいばかり、参加者の皆さんからは「きれい!」という感嘆の声が聞こえ、緑色が一番心身ともに癒される色である。樹木では藤沢市の花の藤棚、シンボルツリーの一つであるラクウショウの気根、ムクロジの大木の実で泡立ての実験、桜の昔話し、タブノキとペリーの横浜上陸の歴史、アオギリの種子のつき方、二ガキやヤブニッケイで五感の体験、ケンポナシのチューインガム原料等々、満開の花ではヤマブキ、フデリンドウ、タンポポ、シャガ、タチツボスミレ、キブシ、ショカツサイ、ムラサキケマン、ホウチャクソウ、ナツトウダイ等々で、数え切れないくらいの植物たちが参加者の皆さんの心を踊り立たせた。しかしながら、今回の主役はやはり満開の花を見せてくれた「クマガイソウ」、これだけ多くの個体数があり、一斉に咲いている花は圧巻で、充分に堪能することが出来た。

東海道五十三次の6番目の宿場である藤沢宿、そこは一遍上人を宗祖とする時宗の総本山である遊行寺を中心に賑わったところである。鎌倉期以来の歴史をもつ遊行寺の境内と咲き誇る八重桜の調和は美しく、特に「いろは坂」の八重桜のトンネルには圧倒された。桜の花の時期が終わったと思っていた参加者の皆さんとっては、まさに「サプライズ」のプレゼントであった。境内では、「五郎丸ポーズ」の一遍上人の銅像、木造銅葺、木造としては東海道随一の本堂、徳川家とつながりのある中雀門、放生池や宇賀神、「十六菊八重」・「五七の桐」・「三つ葉葵」・「折敷三文字」の家紋・寺紋、そして樹齢750年と言われているイチョウの古木、ソテツ、シダレカツラ、ボダイジュ、バクチノキ、タブノキ、ヤブツバキの古木等があり、遊行寺での歴史ばかりでなく、自然も充分に学ぶことが出来た。

今回のコースは、春の本番の天気に恵まれて、話題満載のコースであった。

「山笑う」の新緑が一番美しい季節

「山笑う」の新緑が一番美しい季節

シンボルツリーのラクウショウの気根が珍しい

シンボルツリーのラクウショウの気根が珍しい

尾根道で見つけたサルトリイバラの葉っぱは桜餅に使用

尾根道で見つけたサルトリイバラの葉っぱは桜餅に使用

アオギリの青い樹皮と種子が可愛い

アオギリの青い樹皮と種子が可愛い

藤沢市の花であるフジの花ももう直ぐ満開

藤沢市の花であるフジの花ももう直ぐ満開

時宗の一遍上人が「五郎丸ポーズ」をしています

時宗の一遍上人が「五郎丸ポーズ」をしています

シンボルツリーである樹齢750年のイチョウはオスとメス?

シンボルツリーである樹齢750年のイチョウはオスとメス?

中雀門の前のダイオウショウの3本の葉の意味は?

中雀門の前のダイオウショウの3本の葉の意味は?


四季の森公園 自然を訪ねて~樹に咲く花~


日 時:2016年4月17日(日) 13:00~15:00
参加者:20名(内JFIKスタッフ14名)、公園スタッフ1名

嵐のような天候でしたが、4月17日に表記の観察会を実施しました。
午前中の下見に集まったスタッフは14名。雨の中、下見を行いました。

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午後の観察会本番は、参加者は一般の方やスタッフで20名でした。
悪天のため、室内でのスタートとなりました。

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1時間弱、室内で学習して、外に出たいという希望があり、強風ではありましたが、周囲に注意しながら外での観察会を行いました。

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ウワミズザクラやコナラなどの樹の花の他、クマガイソウやエビネ、キンランの蕾などのラン科の花も楽しみました。

観察会の終わるころは、一転、日が射してきました。