開催日:5月21日(土)晴れ、5月25日(水)晴れ
参加者:63名(5/21:27名、5/25:36名)およびJFIK会員13名
京急汐入駅集合。両日とも4班に分かれてスタート。戦後、進駐軍向けの商店街として発展し、外人バーも数多く生まれた「どぶ板通り」を通りぬけ、地元ではベースと呼ばれている米海軍横須賀施設の巨大なゲートの前を通過すると、ナンキンハゼとクスノキの並木が続く三笠公園です。世界三大記念艦「三笠」と東郷平八郎の像の前では、司馬遼太郎の「坂の上の雲」に思いを馳せます。
ヴェルニー公園では、フランスの品種を中心に130種類、2000株のバラを楽しみ、丁度バラ祭りの日で、各種のイベントが行われていました。ヴェルニーはフランス人の造船技師、江戸時代末期の幕臣小栗忠順とともに慶応元年(1865年)に開設された横須賀製鉄所(後に横須賀造船所)に大きくかかわった人物で、2人の胸像が園内にあります。横須賀製鉄所は、蒸気機関を原動力とする日本初の近代的な総合工場で、造船だけでなく、さまざまな機械がつくられ、ここで培われた技術や文化は日本全国に広まりました。石造りのドライドックは140年たった現在でも使われています。
塚山公園(標高133m)へは、海岸にあるヴェルニー公園から標高差130mの登りで、途中に120段の階段があり、ゆっくりかつ注意深く歩きます。沿道のヤセウツボ、コウゾリナ、ニガナ、ジシバリ、ニワゼキショウなどを観察。最後に一汗かけば塚山公園展望台で、眼下に横須賀軍港、東京湾越しに房総半島が連なっていました。三浦按針(本名ウイリアム・アダムス)夫妻の供養塔(按針塚)を訪れます。慶長5年(1600年)豊後に漂着したオランダ船水先案内人のイギリス人で、徳川家康の外交顧問を務め、西洋諸学を教え、相模の三浦郡に領地を与えられた人物です。
そこからは急坂を慎重に下って京急安針塚駅で解散しました。