神奈川の身近な自然を訪ねて~山滴る玉縄を歩き、フラワーセンター(大船)に遊ぶ~


日 時:6月17日(土)10:00〜15:00 晴れ (6月21日(水)は雨天のため中止になりました)
参加者:37名

まずまずの天候の中、大船駅から柏尾川の流れを下り、駅弁で有名な大船軒本社と鎌倉ハム富岡商会を抜けて北条氏と里見氏が戦った際の戦死者の首を弔った、と言われる玉縄首塚へ。

岡本トンネルを抜けて神明神社に立寄り、人家の間の見過ごしてしまいそうな路地から山へと続く階段を上ると緑に囲まれた平安時代の創建と伝えられる岡本神社に出ます。

神社の横から岡本神社の奥社へと続く山道は平安時代からの道と言われるが、今は人もあまり通らないようで、スダジイ、モチノキ、ヤブツバキ、ヤツデ、ヤマザクラ、コナラ、スギなど、人が手を入れない森に囲まれる尾根道を辿ります。

尾根道の「ぶっけり仏」と呼ばれている北条氏の供養墓があった場所から道は下り、木の根が所々張り出した急な山道を滑らないよう下りました。

玉縄城主であった北条氏の菩提寺である龍寶寺の境内はきれいに整備され、金毘羅宮、新井白石の碑、国の重要文化財の旧石井家住宅、民族資料館など、玉縄の歴史に触れることができました。

フラワーセンターで昼食をとり、午後はここでつくられたタマナワザクラを始め、今が盛りのハナショウブ、樹高100mに成長するセコイア、ミズカンナの花、ハンゲショウの白い葉と花、ハンカチノキの実、国内の森に生育する樹木、温室では色とりどりの花の他、日本にはないスミレ科の木などを見ることができました。

途中険しい山道もありましたが、みなさん怪我もなく、玉縄の自然と歴史、それにフラワーセンターの花々を楽しんで頂けたようでした。

大船観音と柏尾川

大船軒

玉縄首塚

岡本トンネル

神明神社

岡本神社

龍寶寺へ向かう尾根道

北条氏供養墓(ぶっけり仏)址

龍寶寺

旧石井家住宅内

玉縄城付近の模型(民俗資料館)

大船フラワーセンター菖蒲園

バラ園

温室のスイレン

温室のブーゲンビレア

花壇に咲く色とりどりの花

池に咲くハス

妖しい色のヒスイカズラ


かながわジュニア・フォレスター教室2017 第1回「森を知ろう」


日 時:6月24日(土) 9:00~15:10
場 所:県立四季の森公園
参加者:一般22名、JFIKスタッフ12名、トラスト財団1名、看護師1名

梅雨の合間の晴となり暑い中の活動となりました。スタッフは北口事務所前に集合、ミーティングを行い9時から受付開始。多少の欠席もありましたが合計22人の参加者で予定通り4班に分けることにしました。

かながわトラストみどり財団の挨拶のあと、スケジュール等の紹介、安全については特に熱中症対策の水分補給等について説明をしました。次に愉快なストレッチ体操で身体をほぐして出発。

今年の森を巡るクイズラリーは、森の役目、大切さを知るために、その基礎となる水の循環に注目した内容です。水がどのように流れ、その水を植物がどのように吸収するか等、森の生き物や植物を観察して、理解を深めるのが目的。水の動き、樹々の比較、葉の付き方、役目等の質問をつくりました。各リーダーは標識のある場所等で子供たちに問い掛け、考えさせ、解説を加えていました。時には大人の想像を超えた子供たちの答えに、リーダーが戸惑う場面もありました。

12時頃ワークセンター到着、昼食・休憩後、13:00よりゲーム開始。最初は動植物のカルタ取りです。例年同様、班別対抗にしたので、大いに盛り上がりました。昨年、時間の関係でカットとした決勝戦まで行いましたが、ここまで来ると学習効果もありカルタの取リ方は相当早くなっていました。

次に「コウモリと蛾」のネイチャーゲーム。このゲームはまず10人位で手をつなぎ人の輪を作ります。その中で1人が目隠しをしてコウモリになり、蛾になった3人に声をかけながら捕まえるというものです。小さい子がコウモリになった場合少し大変でしたが、そこは輪を小さくしてカバー。大変な熱気となりました。感想文でもこのゲームが一番面白かったというのが多かったようです。

小休憩後、プログラムリーダー手書きの紙芝居よるクイズラリーの回答と森の役目の解説、さらにストローと長いチューブによる樹の水の吸い上げ体験。いずれも参加者は森の役目それを構成する植物に対する興味を深めていました。

この後アンケート・感想の記入と発表、修了証授与と講評の後閉会となりました。アンケート・感想にも「ネイチャーゲームが楽しかった」「水や森の役割が分かった」「また参加したい」との声が多くありました。

2017年度の第1回かながわジュニア・フォレスター教室は、天気にも恵まれ、参加の皆様、多くのスタッフの協力で、無事終了することができました。

第2回「森で暮らそう」は足柄森林公園丸太の森で1泊キャンプです。詳細はこちら

活動の様子を写真でご覧下さい。

北口で受付

開会のあいさつ

ストレッチ体操

蓮池付近で観察

クヌギの解説

ホタルと水の説明

葉はどのように付いているかな?

この水はどこから来たの?

昼休みに草笛の練習

後援いただいたダイドーさんの飲み物を美味しくいただきました

生き物カルタ取り

ネイチャーゲーム

紙芝居で森の説明

感想発表

閉会式で修了証授与

最後に参加者全員で集合写真


四季の森公園 自然を訪ねて~シダの観察~


日 時:6月18日(日)13:00~15:00 曇り後雨
参加者:一般20名、公園1名、JFIKスタッフ15名

公園内の約30種のシダを観察しました。普段見分けがつけにくいシダをじっくりと観察
していただきました。途中から雨が降り出し、慌ただしい後半になりました。

北口広場に集合し、リーダーの挨拶の後、3班に分かれて観察を行いました。
観察会の様子を写真で紹介します。

午前中は下見を行い本番に備えました

リーダーの挨拶でスタートしました

3人の班長が、それぞれの持ち味で進めていきました

小川の岸に生えるシダを観察

山側の薄暗い通路は絶好の観察ポイント

ハナショウブがきれいでした。珍しいシダの仲間ミズニラが生えています

その奥には、ジュウモンジシダやイワガネソウがあります

ドクダミの群落が目立ちました

池を一周して、最後の観察スポットです

ハナショウブに雨が降り注いでいました

アジサイには雨がお似合い


神奈川の身近な自然を訪ねて ~新緑溢れる奥湯河原~湧水湿地「池峯」と万葉公園を訪ねて


開催日:5月24日(水)および27日(土) 晴れ
参加者:両日合わせ101名、JFIK会員12名

両日とも好天に恵まれた中、JR湯河原駅に集合し、5班に分かれバスに乗車してスタートしました。

奥湯河原入口バス停で下車し、旅館「青巒荘」様でトイレをお借りし、その後池峯橋から林道を歩き始めます。

すぐにフォッサマグナ要素植物であるオトメアオイやランヨウアオイに出会います。林道は新緑の樹木に覆われ、木漏れ日の中を歩きます。気温の高い日でしたが、林道は爽やかな涼しさに満ちています。林道沿いには、アブラチャン、コクサギ、フサザクラ、イロハモミジ、ケヤキ、コナラ、シロダモ、クスノキなどの樹木があり、またナルコユリやユキノシタ、ハナミョウガの花なども楽しめます。

ワサビ沢を過ぎ、しばらく歩くと、急に明るく開けた「もみじの郷」に出ます。ここは秋の紅葉時には人気スポットになっているところです。

このあたりから、かすかに「コロ コロ コロ」という鳴き声が聞こえてきます。少し下ると樹林に囲まれた湧水湿地「池峯(いけみね)」が現れます。訪れる人の少ない静寂に満ちた湿地です。しばらく静かにしていますと、「コロ コロ コロ」とシュレーゲルアオガエルが鳴き始めます。

ここから万葉公園に向かっての下りが始まります。オオバヤシャブシの黒い実が落ちている道を歩き、ハナミョウガやウラジロなどを見ながら下ります。一般道に出ると、それまでの樹林の道から一挙に変わり、見晴らしの良い道となります。湯河原の町並みを見下ろし、遠くに真鶴半島の三ツ石も見ることができます。

万葉公園の独歩の湯近くの休憩所で昼食をとり、その後は公園内を歩き、狸福(りふく)神社や温泉手水(源泉)、熊野神社を訪れ、2・26事件の現場の一つとなった「光風荘」で館内を見学しました。

その後バスで湯河原駅まで行き、駅で解散となりました。
初夏の一日、新緑の溢れる奥湯河原で花と新緑と森林浴を楽しんだ一日となりました。

スタート地点の池峯橋

林道沿いのナルコユリ観察

ナルコユリ

ワサビ沢でワサビ観察

もみじの郷を歩きます

池峯へ

静寂な池峯でシュレーゲルアオガエルの声が

オオバヤシャブシ並木

相模湾を望む

万葉公園