神奈川の身近な自然を訪ねて
~鎌倉御家人縁の古刹と生田緑地を訪ねる~


日時:2022年5月21日(土)、25日(水) 10:00~15:00

場所:川崎市多摩区

参加者:一般50名(21日20名、25日30名) スタッフ10名

小田急向ヶ丘遊園駅からスタート、稲毛三郎重成の墓のある廣福寺を訪ね当時の鎌倉御家人に思いを馳せました。境内には菩提樹、ムクロジ、ニッケイ、タイサンボクなどが繁ります。そこから坂道を辿り桝形山に出ます。展望台からは東京、川崎の街や山々を望むことができ、ここにはかつては城が築かれていたことが理解できました。休憩後緑濃い園路を進み藍染体験ができる伝統工芸館を見学。そこから中央広場に下る途中ではオオモクゲンジやタマノカンアオイ、オカタツナミソウ等が歓迎してくれました。

中央広場での昼食の後は壮大なメタセコイア林を抜けて階段を上り園内最高点のツツジ山に登ります。そこはノアザミやニガナそしてコウゾリナなどが咲き乱れ川崎とは思えない空間を醸し出していました。そこからは「とんもり谷戸」を目指して下ります。下りきるとそこは水の流れる湿原となっており季節ごとの植物を楽しむことができます。今の季節は色鮮やかな黄色い花を咲かせるコウホネが美しい。農業体験のできる整備された田畑を抜けると終着点のバス停に出ました。

タマノカンアオイの花

ユリノキの花

エンジュの観察

カラタネオガタマの香り

ヒメシャラの観察

宙と緑の科学館見学

テイカカズラの観察


四季の森公園「自然を訪ねて~花の不思議」


日 時:5月15日(日)13:00~15:00 曇り
場 所:県立四季の森公園 はす池・あし原湿原周辺
参加者:一般19名 jfikスタッフ3名

今年は、全体に花の開花が遅めで、例年ゴールデンウィークあたりに見頃を迎えるエゴノキが満開でした。
樹木の花では、エゴノキのほかホオノキやイボタノキなどが見頃でした。
テーマは花の不思議ということで、様々な花の花粉媒介や種子散布の工夫や個性豊かな花の構造などを、実際に花に触れながら学んでゆきました。
花びらよりもがく(外花被)が目立つアヤメやキショウブ、花びらもがくもなくて真っ白な苞が目立つドクダミ、種子を投石器のように弾き飛ばすアメリカフウロやオトメフウロ、アリが好むゼリーみたいなもの(エライオソーム)をつけたムラサキケマンの種子、特異な形の苞(仏炎苞)の中に雄花と雌花があり、茎にむかごをつけるカラスビシャクなどなど、きれいな花、変わった花がいっぱいで、楽しい観察会でした。

カラスビシャクを観察

キショウブの花の構造を見る

セリバヒエンソウの実と種を観察

アヤメの花の構造を見る

エゴノキの花とオトシブミの揺籃を観察