四季の森公園
 自然を訪ねて~秋の実りと草花たち~


日時:10月23日(日)13:00~15:00 晴れ
場所:県立四季の森公園 はす池・あし原湿原周辺
参加者:一般18名 JFIKスタッフ3名

暦では、「霜降」でしたが、予報は今年最後の夏日ということで、汗ばむ陽気でした。
主たるテーマは「種子散布」。様々な散布様式の樹々・草花を観察することができました。

カツラの雌株を見上げてバナナの形の実を確認。拾ってあった実が配られ、中の種子を取り出すと、翼がついていて風散布種子とわかりました。

カツラの実と種子 実の長さは15ミリほど

アキニレの実を観察。こちらは種子ではなく実に翼がついていました。

ガガイモの実を観察。中に綿毛(種髪)がついた種子が入っているそうです。

他にも、実に翼がついているイロハカエデやシナサワグルミ、実に綿毛がついているキク科のヒヨドリバナやシラヤマギク、イネ科のオギやヨシ(アシ)、キンポウゲ科のセンニンソウなどなど、たくさんの風散布の植物が見られました。

センニンソウの実。綿毛は雌しべの一部(花柱)が変化したもの。名前の仙人草は、この綿毛を仙人の白髪(白髭?)に見立てたものだそうです。

ツリフネソウは、ほぼコース全体にあり、一人一人実をつついて種を飛ばしました。快感・・・。

水辺にはいろいろありました。実がはじけて種子が飛ぶ自動散布のツリフネソウ、水に浮く実をつける水散布のジュズダマ、チクチクした棘のある実をつけるアメリカセンダングサ、茎に棘があるアキノウナギツカミ、同じタデ科でも棘がないミゾソバなどなど。

ゲンノショウコを見ています。軽くつつくと、種が飛びます。花もまだ咲いていました。

種を飛ばす前

種を飛ばした後
この形から、みこし草とも呼ばれます。

チクチクした棘のある実が動物にくっつくキンミズヒキやヌスビトハギなどなど、ベタベタした実がくっつくチヂミザサやヤブタバコなど、ひっつき虫たちもたくさん見られました。まとめて付着散布と呼ばれるそうです。

靴についたひっつき虫たち

ガマズミやムラサキシキブは鳥に実を食べさせて種子を運んでもらいます(被食散布)。
そんな中でも、クサギやトキリマメはツートーンカラーで鳥を誘っているそう。

クサギ

トキリマメ

夕方近くには、ルリタテハが姿を現し、昼までつぼみだったツワブキが開花していました。

ルリタテハ

ツワブキ


神奈川の身近な自然を訪ねて
~鎌倉古刹の名木古木と、鎌倉幕府ゆかりの地を巡る~


日 時:2022年10月19日(水)、22日(土) 10:00~15:00
場 所:鎌倉市
参加者:一般67名(19日 24名、22日 43名)、スタッフ9名

午前は、JR北鎌倉駅をスタート。江戸期まで「駆け込み寺」として多くの女性を救ってきた東慶寺、鎌倉五山第四位の浄智寺、樹木が生い茂り昼でも薄暗い亀ヶ谷坂(切通)を通り寿福寺に向かいました。

東慶寺では、サンシュユやサネカズラの実、タイワンホトトギスの花など多くの秋の植物を観ることができました。また、西田幾太郎、岩波茂雄。和辻哲郎などが眠る墓地を訪ねました。
浄智寺では、鎌倉十井の一つである甘露ノ井や鎌倉市天然記念物に指定されているビャクシン、コウヤマキ、エドヒガン等の樹木を観ることができました。
亀ケ谷坂(切通)では、切通の景観や地層を観察。また、イヌカタヒバ、リョウメンシダ、コモチシダ等のシダを観ることもできました。
亀ケ谷坂(切通)を抜けた後、切り立った斜面に掘られた「やぐら」、また、道沿いのフタバハギ、アオジソ、チャ、イヌマキ等の植物を観ながら扇ガ谷から扇川沿いに歩き、寿福寺門前で昼食としました。

午後は、寿福寺、鎌倉唯一の尼寺である英勝寺、鶴岡八幡宮を訪ねた後、人通りの少ない小道を通り、若宮幕府跡、大佛次郎旧邸、宇津宮幕府跡、大巧寺等を経て、JR鎌倉駅で解散としました。
寿福寺では4本のビャクシンの古木をはじめモッコク、タラヨウ等、英勝寺では樹齢300年と推定され鎌倉市天然記念物に指定されているトウカエデやキササゲ等、鶴岡八幡宮では、2010年に倒れた大イチョウやご神木のナギ、イヌビワ、カジノキ、ドングリを付けたウバメガシ、クスノキ、オガタマノキ等の樹木を観ました。

東慶寺

浄智寺

亀ヶ谷坂(切通)

扇川

鶴岡八幡宮


かながわジュニア・フォレスター教室2022
 第3回「森で遊ぼう」


日 時:2022年10月15日(土)8:30~16:00
場 所:神奈川県立秦野戸川公園園路及びバーベキュー場
参加者:53名(子ども26名、大人26名、幼児1名)
スタッフ:JFIKスタッフ12名、かながわトラストみどり財団2名・広報関係4名・看護師1名

秦野戸川公園でのジュニア・フォレスター教室も実に3年振りの開催となりました。参加申込者が多くて抽選となってしまい、もれた方々には申し訳なかったですが、バーべキュー場のキャパシティからは目いっぱいの人数で中々にぎやかなイベントとなりました。

午前中は、樹木等を観察しながらバーベキュー場へ移動し、炭火をおこしてバウムクーヘン作りに挑戦しました。見事な年輪が出来た班もありましたが、苦労した班もありました。昼食はカートンドッグとバウムクーヘンのデザートと、楽しみながら頂きました。

午後のクラフトも、朴葉のお面作り、小枝の色エンピツアクセサリー作り、ブンブンゴマ作りと盛りだくさんで集中力を切らさずやり遂げた子供たちは達成感にあふれていました。

イロハモミジを観察

マッチで炭火おこし。

ホットケーキミックスで生地を作ります。

竹を回して焦げ目をつけます。

バウムクーヘン出来上がり!年輪もバッチリです。

カートンドッグが見事に焼きあがりました。美味しそう!

丸太切でノコギリ初体験

ナイフでのエンピツ削りも初体験

閉会式で班毎に感想を発表しました。

最後に全員で集合写真を撮りました。