神奈川の身近な自然を訪ねて ~新緑溢れる奥湯河原~湧水湿地「池峯」と万葉公園を訪ねて


開催日:5月24日(水)および27日(土) 晴れ
参加者:両日合わせ101名、JFIK会員12名

両日とも好天に恵まれた中、JR湯河原駅に集合し、5班に分かれバスに乗車してスタートしました。

奥湯河原入口バス停で下車し、旅館「青巒荘」様でトイレをお借りし、その後池峯橋から林道を歩き始めます。

すぐにフォッサマグナ要素植物であるオトメアオイやランヨウアオイに出会います。林道は新緑の樹木に覆われ、木漏れ日の中を歩きます。気温の高い日でしたが、林道は爽やかな涼しさに満ちています。林道沿いには、アブラチャン、コクサギ、フサザクラ、イロハモミジ、ケヤキ、コナラ、シロダモ、クスノキなどの樹木があり、またナルコユリやユキノシタ、ハナミョウガの花なども楽しめます。

ワサビ沢を過ぎ、しばらく歩くと、急に明るく開けた「もみじの郷」に出ます。ここは秋の紅葉時には人気スポットになっているところです。

このあたりから、かすかに「コロ コロ コロ」という鳴き声が聞こえてきます。少し下ると樹林に囲まれた湧水湿地「池峯(いけみね)」が現れます。訪れる人の少ない静寂に満ちた湿地です。しばらく静かにしていますと、「コロ コロ コロ」とシュレーゲルアオガエルが鳴き始めます。

ここから万葉公園に向かっての下りが始まります。オオバヤシャブシの黒い実が落ちている道を歩き、ハナミョウガやウラジロなどを見ながら下ります。一般道に出ると、それまでの樹林の道から一挙に変わり、見晴らしの良い道となります。湯河原の町並みを見下ろし、遠くに真鶴半島の三ツ石も見ることができます。

万葉公園の独歩の湯近くの休憩所で昼食をとり、その後は公園内を歩き、狸福(りふく)神社や温泉手水(源泉)、熊野神社を訪れ、2・26事件の現場の一つとなった「光風荘」で館内を見学しました。

その後バスで湯河原駅まで行き、駅で解散となりました。
初夏の一日、新緑の溢れる奥湯河原で花と新緑と森林浴を楽しんだ一日となりました。

スタート地点の池峯橋

林道沿いのナルコユリ観察

ナルコユリ

ワサビ沢でワサビ観察

もみじの郷を歩きます

池峯へ

静寂な池峯でシュレーゲルアオガエルの声が

オオバヤシャブシ並木

相模湾を望む

万葉公園